キャリアゼミ「AIを活用したプログラミング体験」が南館コンピューター室で２日間に分けて行われました。講師としてTRUNK株式会社より代表取締役 社長の西元 涼氏と師岡 紘太郎 氏、１日目はインターンシップ生の武井 里紗 氏、２日目はＩＴ業界で活躍されている木崎 千尋 氏に来校していただきました。Webサイトを作成するにあたって必要な用語や機能の紹介、AIを使った模擬プログラミング体験、今のIT業界の仕事について講義をしていただきました。
TRUNK株式会社代表取締役 社長 西元 涼 氏
プログラミング体験はオープンAI「ChatGPT」と「V０」を用いて自分のポートフォリオをまとめた模擬ホームページの作成をしました。「ChatGPT」を使用してどのようなポートフォリオが必要か具体的に書き出してもらい、出てきた内容をコピーし、そのまま「V０」に張り付けることでオリジナルのWebサイトが出来上がります。項目の追加やレイアウトの変更、アニメーションの追加など、具体的に編集したい内容を直接入力することでAIがコードを作成し、Webサイトが表示されます。
最初のポートフォリオは全員同じでありましたが、一人ひとり考えや捉え方が違い、自分の趣味や考え方によってAIが判断した内容が表示され一つとして同じものはありませんでした。また、他人が興味を示すためには何が必要か、そして一つのものを作るにはたくさんの知識と情報が必要なことを生徒は直接体験することができました。
インターンシップ生 武井 里紗 氏
武井氏から大学で学んでいる内容、大学に通いながらどのように学業と仕事の両立しているか、なぜインターンシップを選んだかなど、様々な質問に答えていただきました。生徒と年齢が近いこともあり生徒からたくさんの質問があり、高校２年生は受験に向けて動き出しているため、よい話が聞けたと思います。
木崎 千尋 氏
木崎氏から現在の仕事であるマーケティングについて話をしていただきました。自身が担当した商品について、ターゲットに対してどのように商品をPRするか、実際のPR動画などを紹介していただきました。マーケティングに興味のある生徒から成功や失敗した経験など様々な質問に答えていただきました。
今回の体験で近年進化し続けているAIについて関心を抱き、生徒一人ひとりが「楽しかった」や「自分の適正には合わない」「進路のことを決める大きな材料となった」など、様々な考えを持ちました。生徒は将来やりたいことのために受験を始めています。志望する進路に向けて自分を見直すきっかけとなったと思います。
【生徒の感想】
「様々なお話しやプログラムに関して学べたので、自分の夢に繋がる第一歩となりました。今回のキャリアゼミに参加できてよかったです。」
「色々な話しを聴くなかで、IT業界で働くということのイメージが明確になった。進路を選択するうえでとても有意義な時間になった。」
「とても楽しかったです。色々なゲームを作ってみたり、時々さわってたくさんの技術を学びたいです。」
「AIが入力したHTMLは見ることができたので、今はすべてを理解できなくともある程度のパターンをつかむことができたため、総じてかなり有意義な時間であった。」
「自分の手を使わず、AIに作ってもらうのは楽だし楽しさがあったが、考えることが少なく感じた。今度、実際に自分の手でプログラムを打ちこんで何かを作ってみようと思った。」
※目黒学院のキャリアゼミについて
目黒学院高等学校では「総合的な探究の時間」において３年間を通じたキャリア教育を実施しています。キャリアゼミは、日々の教科学習とは異なった視点から物事をとらえる体験を通じて、キャリア発達を促進させるための活動です。進路選択における自己決定は多様であり、どのようなことがきっかけになるかは分かりません。しかし日々の生活の繰り返しの中で、人生に影響を与えるような刺激的な出会いに遭遇しようとするのはかなり難しいことです。そこで、キャリアゼミに参加し、新たな刺激を受けることで進路選択のヒントを見つけられるよう、年間を通して様々な講座を開講しています。生徒が自ら希望する講座に登録し受講します。