新緑が日差しを受け眩しく輝く季節になりました。各学年それぞれ１つずつ進級し、中学１年生も新しい環境に身を置いてから２ヵ月が過ぎようとしています。周辺環境と生徒たちの活動内容が時の流れを感じさせます。
４月からの学校生活で、生徒たち、特に中学１年生は多くのことを学び、いろいろな「初めて」を体験しています。先ずは学校生活での基本的な約束事を身につけ、授業では多少難しい内容に取り組み、生徒会について知り、生徒会選挙も体験しました。楽しみだった校外授業で大いに体を動かし仲間との親睦を深め、勉強の成果を発揮する緊張の定期考査も初めて経験しました。
現在は、中学１年生から高校３年生まで全校生徒を縦割りにし、赤組と青組に分かれて競技を競い合う体育祭に向けて各種練習をしています。特に、伝統の色別対抗「目学ソーラン」は最も力を入れて練習する競技の一つとなっています。
加えて、学校生活における人と人との関係についても身をもって学んでいるところです。新しい環境では、大人でも他の人との接し方や関係の深め方、距離感を見つけ落ち着くまで時間と労力を要します。生徒たちにとっても、ストレスをも伴う厳しい通り道となることもあります。
あたかも満員電車に乗った状況に似ています。乗り込んですぐに多くの人がモゾモゾと自分の一番居心地の良い場所を求めて動きます。多少の押し合いや譲り合いを経て自分の安全地帯を確保しようとします。
毎年大なり小なり、中学１年生から２年生にかけ、この「モゾモゾ期」があります。６か年一貫コースを縦に眺めてみると、上級生たちはそのモゾモゾ期を乗り越え、バランスのある関係性を保ち楽しい学校生活を送っています。
ある意味、大事な社会性を学ぶ貴重な通過点を過ごしているのかもしれません。目黒学院での６年間で、生徒たちは成長過程である大人への階段を着実に上がっています。
