2017.12.23

2017年度 藝術鑑賞

穏やかな小春日和となった平成29年11月29日(水)めぐろパーシモンホールで藝術鑑賞会を実施しました。今回はイタリアミラノのシンボルである“ドゥオモ”の聖歌隊20名をお招きしてのクリスマスコンサートでした。いつもの高校から入学するコースに中高一貫コースも加わった、藝術鑑賞の長い歴史で初の合同藝術鑑賞会となりました。

 

ミラノ大聖堂(ドゥオモ)聖歌隊はヨーロッパ音楽の源泉といわれるグレゴリオ聖歌をミラノ特有の聖歌として現代に伝える貴重な聖歌隊であり、ミラノ大聖堂で日常的にミサに参加している最も古い伝統ある文化団体です。無伴奏、単旋律で歌われるグレゴリオ聖歌は、慌ただしく過ごしがちな現代人には癒しの音楽として近年注目を集めているようです。第一部はそんな伝統あるグレゴリオ聖歌、二部ではピアノやチェロが加わり、グノーの『アヴェ・マリア』や『きよしこの夜』など誰もが耳にしたことのあるクリスマスソングも聴かせて戴きました。「ラテン語やイタリア語では歌詞の意味がわからない」という感想がある一方で、「意味がわからないからこそ荘厳で厳粛な旋律が深く心に落ちた」、「無伴奏の装飾のない男声の重厚な祈りが心に響いた」など音を体で感じる感想や、「心地よかった」、「穏やかな気持ちになれた」など、理屈抜きで音楽が癒しの効果をもたらすことを証明する感想も聞かれました。

 

プログラム最後のSECRETでは、来日経験が今回を含めてもたった二度だけという、全員がイタリア国籍を持つ聖歌隊の方々に、本校の校歌をしっかりとした日本語で歌っていただきました。それまで「上質な子守歌」感覚で聴いていた生徒たちは目覚め、舞台と会場が一体となりました。さすが1000年の歴史をもつ伝統の歌声で聴かせていただいた校歌は圧巻で、改めて本校の校歌が「素敵な校歌だった」と実感できたようです。「光栄に思った、申し訳ないとも思った、今後は誇りに思い、大切にきちんと歌っていきたい」という生徒が少なからずいたことは、難しいかと思われた鑑賞会も成功裏に終わったといえるのではないでしょうか。
以下にその様子を紹介します。

めぐろパーシモンホール前広場 今年はポカポカ陽気☀

開演前の様子(めぐろパーシモンホール 大ホール内)。 少しずつ席が埋まっていきます。

会場内に美しい声が響き渡りました。

本来無伴奏のグレゴリオ聖歌ですが、コンサート用の曲には
ピアノやチェロの伴奏が入る曲もありました。

シークレットの校歌を日本語で熱唱! 先生方も熱唱!! 生徒ビックリして熱唱♪

指揮者の方とピアノ演奏者の方に皆を代表して図書委員が花束を贈りました。

図書委員が事前学習としてミラノ大聖堂聖歌隊、グレゴリオ聖歌、キリスト教などの
資料を制作しました。梧林祭古本市会場での紹介後、生徒ホール前に掲示しました。
“藝術鑑賞ニュース”については各教室と校内数カ所に掲示しました。

ranking

ランキング